リターン（投資収益率）とインベストメント（投資）の定義

ROIは財政的な用語であり、つい財政的な定義に固執してしまいがちです。しかし、それは誤解を招く恐れがあります。

まず、「投資」という言葉をより広い意味でとらえる必要があります。特に、これは製品を市場に投入したり、サービスを改善したりするのと同様に、チェンジマネジメントに関することでもあります。イノベーションに資金を投入することも一つの手段ですが、積極的に関与するスタッフやエンゲージメントを維持するスタッフにも時間と労力がかかります。例えば、お客様とのつながりを築くことを優先している場合、そのお客様にアイデアを提案することもその一環です。

同様に、リターンは財務的に測定することができますが、必ずしも最適な測定方法ではありません。例えば、あなたのチームがフロントエンドの改良に多くの時間とエネルギーを費やしているとしましょう。彼らはお客様と話し、お客様が購入するために用意されたさまざまな方法をどのように使っているかを調査し、部門間でコミュニケーションをとります。何がもっとも重要ですか？短期的に可能な売上アップか、それとも部門間のコミュニケーションが緊密になり、顧客とチームの絆が深まることで得られるメリットか。

これは、財務的なリターンにも影響します。すぐには結果が出なくても、時間が経つにつれて全体の売上が以前よりも着実に上がっていれば、それはリターンとして認められるでしょうか？また、全体の売上に対するリターンが少なくても、1つ1つの売上にかける費用が少なければ、それは良いリターンと言えるでしょう。