目標と評価基準が決まれば、アイデアに何を投入し、何を得たのかを把握することができます。しかし、その両方を明確にするためのアプローチがあります。
データ収集の際の「摩擦」を制限します。例えば、社員があるアイデアに取り組んだ時間を記録する場合、できるだけシンプルで直感的に操作できるようにします。また、報告書を書いたり、結果について話し合ったり、その他の方法でチームに報告する時間も制限します。
測定する指標には上限を設け、リターンと投資についてはせいぜい3つ程度にしましょう。お客様が購入するまでの時間や、チームメンバーが社内のウェブサイトに費やす時間など、データの収集はかつてないほど容易になっています。しかし、この森の中では簡単に迷子になってしまいます。道を決めて、それを守りましょう。
アイディアの大きさに合わせて測定を行います。チームの誰かが、数人の関係者しか関与していない社内プロセスをスピードアップするためのシンプルな方法を提案してきたとしても、それは新製品の発売に向けて全社を挙げて取り組むのとは大きく異なる提案となります。
プロセスにチェックポイントを設けることで、関係者に最新情報を提供し、計画が順調に進んでいるかどうかを検討します。トレンドを予測するだけでなく、導入に携わる人たちがフィードバックや提案をする余地を与えてください。指標において、ある人が他の人を上回っている場合は、その理由を聞いてみる価値があります。
すべてのステークホルダーに対して透明性を確保することが重要です。何が起きているのか、なぜ起きているのか、関係者全員が知るべきです。しかし、同時にこれらの統計については、「目をつぶる」という考え方を推奨します。重要なのは、指標の全体的なトレンドであり、一時的な上下動ではありません。
プロセスの最後には、分析を行い、率直なフィードバックを求めます。何がうまくいったか?何がうまくいかなかったのか?何が人々を驚かせたか?予想外のメリットやデメリットは何だったか?誰もがこの結果に満足しているか?
最後に、チェンジマネジメントのルールとして、どんな戦略も現実世界では役にたたないことを覚えておいてください。道の凸凹、予想外の驚き、その他の瞬間に立ち向かわなければならないことがあるでしょう。その過程で、方向性がガラリと変わることも珍しくありません。軌道に乗ることが唯一の方法です。イノベーション戦略とROIについての詳細は、お気軽にお問合せ下さい。
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